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かのん[奏音]について質問を受けることが増えてきました。いくつかの質問に対してのお答えをまとめてみました。

Q1:かのん[奏音]を作ろうと思った理由は?
A1:
中高生の診療をする中で環境の問題を感じることがよくありました。
一つは、経済的格差の問題です。同じ年代の子どもであっても、手にできるものは大きく異なります。たまたま手にしたカードで生きていくしかないのだとしても、それではあまりにフェアではないと感じます。そこで、経済的には厳しい環境の子どもたちが勉強したり本を読んだりしやすい場所を作ろうと思いました。
一方で、経済的には恵まれていても、窮屈な環境で生きている子どももいます。そこで、対象を限定せず、すべての子どもたちが利用できる場所にしようと考えました。ここで緩やかなつながりが生まれれば、それが支えの一つになるのではないかと思いました。
子どもが生きていきやすい環境を作ること、子どもに希望を伝えるのは、大人の役割だと思います。個人でできることは限られていますし、何が最善なのかはよくわからないのですが、行動しないままだと何も変わりません。わからないにしても何か行動に移す必要があるのだと思います。動く中で希望が見えてくることを期待しています。子どもたちには、動いている大人がいることを伝えられればと思います。

Q2:開設からこれまでを振り返っての感想は?
A2:
少しずつ本を増やして開所時間を延ばしてきましたが、なかなか利用者が増えませんでした。存在を知ってもらえていないというのと、知ってはいてもコロナ禍の中で利用に結びついていないというのがあったと思います。「こういう場所があってよかった」という声は聞くことができましたので、もっと利用しやすい環境にしていきたいと思います。
一人でやっていくのは限界がありますので、もっと周りの人を頼ろうと思います。

Q3:活動をする中での課題は?
A3:
課題だらけです。
「交流が生まれる場にしたい」と思っていましたが、コロナ禍で難しいというのが現状です。予定していたイベント等も、ほとんど実施できませんでした。
「一箱本棚」は直接会わなくても交流が生まれる仕組みですので、これに期待しています。
今は、診療所の売り上げの10%程度をこの活動に注いでいます。診療所を続けている間は可能ですが、このままだといつまでも続けることはできません。なんとかして、活動を維持できる方法を見出したいと思います。

Q4:かのん[奏音]を運営していく中でどういうことに気をつけているか?
A4:
安全な場所、自分が尊重される場所であることは大前提だと思います。それは、そこにいる「人」によって作られます。
利用に関しては、こういうふうに使ってほしいという意図をあまり出さないようにしています。場を準備し、あとは利用者に自由に使ってもらうようにしています。安全な場として存在することが大事だと思っています。子どもたちに、「自分のための場所」と感じてもらえると嬉しいです。嫌なことから少し離れて、落ちつける場所になれたらいいと思います。

Q5:支援者へ伝えたいことは?
A5:こういう活動を単独で継続するのは難しいことです。多くの人の支援が必要で、支援を受けて一緒に作っていくことに意味があるのだと思います。子どものための場所を作ろうとしている大人がいて、それを支援しようとしている大人がいるという状況があれば、子どもたちも希望を感じられると思います。 この場所を利用して、いろいろな活動ができると思います。 ぜひ力を合わせて、このスペースをいいものにしていきましょう。

Q6:子どもと大人に伝えたいこと
A6:子どもには、あなたは大切な存在なんだということを伝えたいです。何かができるから素晴らしいのではなくて、苦しいことがあってもこうやって生きていることが素晴らしいのだということを伝えたいと思います。子どもも大人も、失敗して学んでいきます。周りの大人は、子どもが失敗しても否定しないで欲しいと思います。失敗した時こそ、成長のチャンスだと思うのです。
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